久々のグロ話です。
今回はグロというよりも人間の本質に迫るお話です。
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それは制服に身を包んだ高校生の時のお話でございます。
ある晩、姉が車で出かけていきました。
家にはわたくしと母が留守番です。
リビングのソファーに座っていると突然、
「キャーーーーーーー!!!!!!!!」
姉の悲鳴が聞こえました。
驚くわたくしと母。
大急ぎで玄関へと突っ走り、外へ出ました。
するとポーチに男が立っているではありませんか。
右手に刃物を持って。
最初に外に出たのは母でした。
そして男が刃物で母を切りつけました。
「ギャーーーーーーーーーーー!!!!!!」
悲鳴を上げる母。
手を押さえています。手を切られたようです。
実況中継してる場合ではございません。
命の危険が迫っています。
「やばい。今度は私が刺される番だ。
まだ死にたくねー!イヤだー!!!!!!」
そして私が取った行動は、家に戻り鍵を閉めることでした。
切られた母を置いて。
まさに鬼畜です。
鬼畜と言わずして何と申しましょうか。
母を助けて男と格闘するべきなのに、
自分の身かわいさに安全地帯へと一人逃げ込んだのです。
家に入って鍵を2重に閉めると、男もドアをガンガン叩いてます。
鎧戸もガンガン叩きまくっています。
この時ほど鎧戸をありがたがったことはありません。
ガラスだったら、いとも簡単に破られていたことでしょう。
そしてこれまた急いで警察に電話しました。
生まれてはじめての110番です。
「母が刺されましたー!!!!!」
的確です。
そのとおりです。
でもその前に住所を言いましょう。
この辺りに、大慌ての様子が伺えます。
冷静でいられるわけがありませんが。
電話の次は近所への救援です。
母と姉は外に出たままですから、
(つーか私が締め出してるので中にも入れない)
近所の方々にこの状況を知らせて、
母と姉を捕獲してもらわないことには、
夜もおちおち眠れません。
「誰か来てーーーーー!!!!!人殺しーーーーー!!!」
的確です。
そのとおりです。
でもここでわたくし、致命的なミスを犯してます。
「人殺し」と聞いて、むざむざ外に出る人はいないのです。
誰も殺されたくありませんから。
人に注目をさせ、且つ野次馬を外へと排出させるには、
正解例)
「火事だーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「下着泥棒ーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「ブラピがいるわーーーーーーーー!!!!!!!!!」
上記の例が無理なく人を戸外へおびき出す方法です。
今度は間違わないようにしたいものです。
さて、大声で叫んだ効果が少しはあったのか、
人のざわめきとパトカーの音がしました。
「助かった・・・・」
的確です。
そのとおりです。
自分だけ家の中にいるんですから、助かって当たり前です。
まずは自分が助かったことを確認して、
次に母のことを思い出しました。
殺されてたらどうしよう、と。
警察が来ました。
パトカーの音を聞いて出てきたのでしょう。
外へ出ると、大勢の人がいます。
姉は車で逃げていて無事でした。
肝心の母は、手を押さえながら人に付き添われていました。
出血はしているものの無事でした。
そして犯人も逮捕され、通り魔事件は一件落着したのです。
(しかし精神科に通院歴があり罪にはならなかったようです)
後で母に話を聞くと、
私に締め出しをくらった後、隣のアパートに逃げ込み、
アパートの床は血だらけ。
そして近所の家に救助を求めたそうです。
本当に生きててよかったです。
もし死んでいたら、間接的に私が殺したことになりますから。
罪は問われなくとも、
一生十字架を背負い、生きていかなければならなかったでしょう。
人間、いざという時に本性が現れます。
この一件で、
いかに自己本位であるかが身にしみてわかりました。
あまり知りたくない本性を目の当たりにし、
己の汚さを見せつけられ、かなり落ち込みました。
思い出しつつ書いてる今も。