イラン大使館で映画と音楽を聴くイベントに行ってまいりました。
海外で大使館を訪れることは何十回とありましたが、
日本で大使館を訪れることは初めてです。
結構ドキドキします。
パスポートはいるのかな、イランだからスカーフ被らなきゃかな、
赤子同伴で大丈夫かな、色々思い巡らせましたが全て無問題でした。
大使館へ行くまでの道で、赤子が号泣しました。
虐待されてるような悲鳴を上げています。
すれ違う人々がみんな見ていきます。
「ギャーーーーーーーーーーー!!!!!」
これを翻訳こんにゃくで訳すと、
「ベビーカー嫌なんだよー!さっさと抱っこしろ!このやろー!」
というわけで抱っこしました。
抱っこしているうちに寝てしまいました。
さてさて大使館へ着きました。
すんごいモダンな建物です。
ガラス張りに大理石の床、ドアは木製。
コーランのコの字も見えないモダニズム。
素敵です。
なんだか他の大使館も見てみたくなりました。
この南麻布は大使館が多いので、
今度大使館巡りをして旅気分を味わってみようと思います。
今回の催し物プログラムは、最初にイランの伝統弦楽器タールの演奏と、
その後イラン映画の上映。
そして最後にイランらしく、お茶とお菓子が振舞われます。
タールの演奏は、ゆったりとした音楽で赤子もスヤスヤ寝ておりました。
演奏途中で、夫と友人が到着して目を覚ましました。
結構ご機嫌です。大人しいです。
このまま大人しくしてくれれば映画も見れそうです。
映画が始まりました。
1分後。
赤子は叫び始めました。
だめでした。
すぐに外に出ました。
地下一階にあるホールはだだっ広く、
真ん中に革張りのソファー。
サイドにはガラス張りの小部屋が3つ。
中が丸見えです。
ペルシャ絨毯が敷いてあります。
床はもちろん大理石。壁も大理石。
床でうどん打てます。
そばもいけます。
熱に弱いパイ生地作りには最適です。
パン生地こねるのに、30×50cmでいいので欲しいです。
叫ぶ赤子を黙らせるために、最強のアイテムを使うことにしました。
乳やりです。
いつものようにマントを装備して、
ソファーでふんぞり返って乳をやりたいところですが、
いかんせん、ここはイラン大使館。
本国では女性の肌の露出は禁忌とされています。
髪の毛も出せません。
イランを旅していた時は、頭はスカーフを被って頭髪と首を隠し、
上着は体の線がわからないゆったりしたもの、
お尻のラインが見えないように膝くらいまで隠し、
さらに足首も隠すためにジーンズとロングスカートを重ね着してました。
そんな国の大使館のホールで、
乳やりなんてもってのほかです。
追い出されます。
今後一切ビザ発給してもらえません。
入国拒否されます。
それは困るので、トイレで授乳することにしました。
トイレへ入って硬直しました。
明るい照明。
曇り一つない鏡。
ピカピカの和式便器。
ええ。和式です。
イランでは和式が一般的です。
そして青林檎の香りがする空間。
デパートのトイレより綺麗かもしれません。
そのピッカピカの鏡の前に、
荷物を置く用のガラス棚がありました。
高さは、わたくしの胸より下くらいです。
ここに赤子を置いて授乳することにしました。
ちょうど良い高さで申し分ありません。
「もしかして授乳用に作ったのでは?」
と勘違いしそうなくらいぴったりでした。
乳を飲み終えてご満悦の赤子が次に注目したものは、
目の前の巨大な鏡です。
家には顔が映るくらいの小さい鏡しかありませんが、
ここの鏡は100×120cmはゆうにある大きなものです。
赤子もわたくしも映ります。
自分が映っている姿に手を伸ばし、
声を出して喜んでおります。
ここでしばらく遊んで時間を潰しておりました。
この後、一旦映画に戻っては見たもののすぐに叫び始めたので、
結局最後までホールにいました。
夫に感想を聞きました。
「寝てた」
眠いくらいつまらない映画なら、
途中わたくしと替わって赤子を見てくれればいいものを。
がっくし。
ジュースとお茶菓子を食べましたが、
お菓子はイランらしい激甘のお菓子でした。
バラ風味のヌガーと砂糖がけのゼリーとかです。
わたくしには無理でした。
赤子が眠くてグズッてきたので、
友人と話すのもそこそこに帰ることにしました。
帰りの電車でも、眠くて大声で泣いていた赤子。
夜の外出はちょっと可哀相でした。
ごめんね。