バンコクの若者が集うショッピングセンターで、ケンカしてるカップルを見た。
女の子がたいそうお怒りの様子で、男の子に食って掛かってた。
女がまずギャーギャー句言いながら男の腕を掴み、ひっぱたいた。
よく公衆の面前でできるなーと感心しながら、しばし鑑賞する。
人様のケンカは面白い。
木の陰に隠れながらこっそり見てたが、
最後は女が泣くお決まりのパターンで終わった。
女っていいよね―。泣けば済むから。
男が泣いたら「気持ちわりー!!」っていわれるのがオチなのに。
そのあとカフェで休む。
私はカフェが大好きだ。特にオープンテラスの店はついつい入ってしまう。
実家の方は晴れ間が少ないので、オープンテラスは滅多にない。
だから気候がいい国がうらやましい。
バンコクには大好きなスターバックスが多い。
ここで大好きなアイス・カフェ・モカかキャラメル・マキアートを飲むのが、至福のときだ。
こんなので幸せを感じるなんて安上がりでいいな。
でもこの日に入ったのは別のカフェ。
ここはパリ風のチェーン店らしく、パンが売り。
(ちなみにスターバックスはアメリカ・シアトル生まれ)
ドリンクメニューはスターバックスに似てるが、こっちの方が安い。
で味もなかなか。
道路側の窓に面したカウンターに座ってモカを飲んでると、さっきのカップルが窓の向こう側に来た。
仲直りしたのか?と思ったら大間違いで、まだケンカの真っ最中だった。
ガラスを隔ててるので声は聞こえないが、かなり大声でもめてる様子。
男が触ろうとすると、女は文句を言いながらはたきつける。
女が強いんだなと見てたら、男も反撃に出た。
なんと、ライターの火を近づけ始めた!
それも足や手に火をつけてんの。
あんたそれじゃ傷害罪だよ、と言いたくなったが赤の他人なのでほっとく。
女も火傷するから怒りながら、ライターを持つ手はねのける。
それでも男は火をつける手を休めない。
ストーカー性ありと見た。
ついに女が男からライターを奪った。
火傷しなくて良かったねと思ってたら、今度は女が火をつけ始めた。
おとなしそうな顔をして、やる時はやるタイプだ。
こういうのが怒ると手をつけられないんだよね。
今まで散々いじめられてたから、女の方もしつこく火をつける。
私の隣にいた白人も目がクギ付け。
ついにキレて男がその場を去ろうとした・・・と思ったらすぐに戻ってきて仲直り・・・じゃなくて、
女のサンダルを持ってどっかに行ってしまった。
これじゃ女も帰れないじゃん。
悪質だなー。
でも私のそんな心配をよそに、女の方は涙でくずれた化粧を直し始めた。
鏡で丹念にチェックしてる。
パンダ目になってないかしら?ファンデはくずれてないかしら?
こういうときも女を忘れないあたりプロだね。(何の?)
おっ!男が戻ってきた。
サンダルを返してる。なーんだ。やさしいじゃん。
・・・って今度はカバンを持っていった。
全然やさしくないじゃん!
こんなゴタゴタをくり返し、最後には二人で帰っていった。
色々ケンカは見たけど、火をつけるのは初めてだった。
すげーカップル。
でもこんな頼もしい若者がいるなら、タイの将来も安全だ。
【今まで見たいろんなケンカ】
・ホーチミン・・・おばさん同士が路上でケンカ。
鼻血を出しながら奮闘。原因不明。
・ホーチミン・・・若者同士(3vs2)で乱闘。
すぐに警察が来たが、別の場所に移動して再びケンカ。
結局2人が連行された。
・広州・・・男2人が1人をよってたかって暴行。
殴られてる方がどうやら何かを盗もうとしたらしく、逆に袋叩きに合う。野次馬多し。
・広州・・・パイナップル売りのおばちゃんが、若い女の子を包丁を持って追い掛け回す。原因不明。
2000/7/4 |