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不思議な出会い
旅をしてると、ある場所で会った人に、別の場所でも会ったりすることがある。
ベトナムがそのいい例だ。
バリ島のクタの宿で向かいに泊まってたおじさんと、ジャカルタでも偶然ばったり会った。
北京で会った人は、

「これから西の方に行くよ。どこかって?読めない地名だからわからないなー」

と言ってたのに、1週間後、なぜか上海で会った。
西行きはどうした。やめたのか。

さて、ジャカルタでおじさんとビールを飲んだ翌日、いつものインターネット屋へ行った。
ここはマクドナルドの中に併設されてて、いつも混んでいる。
ジャカルタのマクドナルドは、うるさい。
お遊戯室みたいのがあって、いつも子供でいっぱいだ。
この日は、いつにも増してうるさかった。
誕生日会をしてるので、みんなで歌ったり、司会進行のお姉さんがマイクで、音頭取ったり。
その騒音の中、ネット屋に入ると、日本語でインターネットをしてる人がいた。

「Yシャツを着てるから、駐在員かな?でも5時前なのに、仕事切り上げてきたのか。
 さすが、インドネシアナイズされてるなー。感心感心」

そんなことを考えていた。
ネットを始めてしばらくすると、相方とさっきの駐在員がしゃべってる。
相方がしゃべるなんて珍しい。
『旅行人』のサイトのことで、話をしているらしい。
気になって、私も『旅行人』アクセスしてみた。
掲示板を見てみると、

「今ジャカルタです」

という書き込みがあった。それもたった今書き込んだもの。
これはあの駐在員に違いない。
その書き込みを見て、おや?と思った。
なんだか見覚えのある名前だったから。
ハンドルネームじゃなくって、フルネームで書かれたその名前は、どっかで見たような気が・・・
もしかして、私が入ってたメーリングリストの会員じゃないか?
きっとそうだ。
なんとなーく覚えてるぞ。
以下の点。

・カイロ在中
・フルネームのハンドルネーム(てことはフルネームだ)
・春先にカイロを去るが、メールは奥さんがチェックする(・・・という内容のメールがきた)

こんな人だったはず。
私は他の人の名前は知らないが、なぜかこの人の名前だけは覚えている。
結構活発なメーリングリストで、1日に10通ぐらい届くこともあるのに、
なぜその中で、この人だけ覚えているのか?
自分でも不思議だ。
ここで会うために、覚えていたのか?
でも、まだその人と決定したわけじゃないからなー。
そういえば、ここのメーリングリストで使える情報は、フロッピーに持ってきてあるから、
ホテルに戻って確認してみよう。
この人のメールもあるかもしれない。


さてさて、インターネットを終えて、相方から話しを聞いてみると、
相方が普段見ない『旅行人』の掲示板を、たまたま見ていたら、

「それ僕書いたんですよ」

と教えてくれたそうだ。
で駐在員じゃなくて、何かの調査に来ていて、マルゴットに泊まっているということがわかった。
マルゴットって、ウチらが泊まってるとこじゃん。しかも真下の部屋。
ついでに、夕飯のお誘いを受けたそうなので、夜会うことにした。
ホテルに戻って、フロッピーを見たが、その人のメールは入ってなかった。
じゃあ、後は本人に聞くしかないよね。


夕飯会場は、昨日おじさんとビールを飲んだカフェ。
ビールがおいしかったし、雰囲気も良かったので、2連ちゃん。
乾杯の後、自己紹介をして、早速私の疑問を投げかけてみた。

「あの〜、どこかのメーリングリストに入ってませんでしたか?」
「バックパッカーズに、入ってますけど・・」

ピンポーン!!!大正解!!
やっぱり私の記憶は正しかった。アーレ・キュイジーヌ。
私ってすげー!!
このときは自分を誉めたぞ。いつも誉めてるけど。

「やっぱり〜!!なんか見たことあるお名前だったんですよ〜。確かカイロ在中じゃありませんでした?」
「そうです。よく知ってますねー。初めてメーリングリストの人と会いましたよ」

またまた大正解!!座布団よこせ。
それを皮きりに、話の内容も、旅行の話しからアメフト、インターネットの話と多岐に渡って、
ビールも気づけば、大瓶6本開けていた。
私も最初は、猫をかぶっていたが、ビールの本数と反比例して、化けの皮がはがれていった。
話し方も下品になり、何をしゃべったのかあんまり覚えていない。
そういえば友人に、猫かぶりが上手なのがいる。

「特技は笑顔(いつでも)と、猫かぶり」

と公言しているだけあって、かぶり度は中々の物だ。
しかし彼女は、舞台女優をしているので、それが演技なのか、
それとも真の『猫かぶり女』なのかはわからない。
私も彼女を見習いたいものだ、とこの時ばかりは思った。
が、思ったのは酔い始めの最初だけで、饒舌になった頃(できあがった頃)にはもう忘れていたが。

しかしすごいなー。
なんで日本でメールを読んでた私と、カイロからメールを出していた人が、ジャカルタで会うかなー?
しかも、私が覚えてなきゃ話は終わってんのに。
なんという不思議な出会い。
こんなこともあるんだなー。
あーおもしろかった。

200/9/17

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