南アフリカは安宿事情がすこぶる良い。
南部アフリカでは安宿をBACKPACKERS(以下BP)と呼ぶのだが、
このBPはドミが1人US$5くらいだが、
立派なキッチン、リビング、ビリヤード台、バー、プールなど
施設がとっても充実しているのだ。
その中でも2週間もいてしまったお気に入り宿・BROWN SUGARでのお話。
BROWN SUGARは南アフリカの首都ヨハネスブルグにあるBPで、有名なガンジャ宿だ。
オーナー以下みんな朝から晩までスパスパ吸ってるから、入ると臭いですぐわかる。
着いた宿はサンゴ色のお城風の豪邸だった。
ここは世界一危険な街というふれこみのヨハネスブルグだが、
周辺は高級住宅地でどでかい邸宅がズラーッと並んでいる。
歩いて15分くらいのところには中華街までは発展してない中華通りがあった。
さらに20分歩いたところには、アメリカによくある巨大ショッピングセンターもあった。
歩いていくのが面倒ならミニバスを使えばあっという間だ。
反対方向に進んだところには、
夜は強盗が出ることもある繁華街・ロッキーストリートもある。
ここにある店はことごとく鉄格子がはめられおり、
治安の悪さを物語っている。
でも昼間スーパーに買い物に来る分には問題はない。
どこもちょっと歩かなくてはならないので決して便利とは言えないが、
BROWN SUGARはパン食べ放題、卵、紅茶の朝食付で、夕食もUS$2.2程度で食べられ、
インターネット、ビリヤード、卓球、バー、プール、ハッパ(しないけど)、犬、ブラウニー、
おしゃべり好きなイギリス人のおばあちゃんなど、
退屈凌ぎには事欠かないので、特に出歩く必要もない。
ある日筋骨隆々の白人2人がやってきた。
見た目は悪役プロレスラーなので、暴力カナダ人と命名した。
さて日本人2人がビリヤードをやっていると彼らがやってきて、
「ダブルスするぞー!!」
と言いながら日本人の意向も聞かずにプレイ代のコインを叩きつけていった。
これは面白いことが始まりそうだと、私は傍で見学することにした。
日本人達は受けて立つのかどうしようかと考えていたのに、
奴らは勝手にコインを投入してしまった。
そして数あるキューの中から一番いいやつ2本(それ以外は曲がってる)を取られてしまった。
私たち日本人が呆気にとられている間に、暴力カナダ人はブレイクショットをぶちかました。
しかしそのブレイクショットが強烈過ぎて、手玉が私へ向かってすごい勢いで飛んできた。
熊とも戦えそうなカナダ人。
遠くへ飛んでいく手玉。
悲鳴を上げて避ける私。
結構面白い構図だ。
幸い私にもガラスにもぶつからずにすんだが、
これだけで対戦相手の日本人2人組をビビらせてしまった。
しかし結果は日本人の勝利。
パワーはあるがテクニックはそうでもないらしいのが敗因か?
さて勝負が終わって解放されるかと思いきや、
「もう1回だー!!!」
負けたからもう1回なのかと思ったが、
暴力カナダ人チームが勝ってももう一勝負になり、
その後も延々帰してもらえなかったらしい。
一種の監禁プレイだ。
ここで私もビリヤード(8ボール)と麻雀と卓球の特訓をした。
その特訓の成果はというと、ビリヤードで負けてもキューで相手を刺さないようになった。
麻雀で負けても牌を投げつけなくなった。
卓球で負けてもラケットを投げないようになった。
まあこんなもん。 |