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宿のメンバーでルチャ・リブレ(メキシコのプロレス)を見に行った時のお話。
宿からは歩いて行ける会場だったので、散歩がてら歩いていくことにした。
しばらく歩いていくと、公園やソカロ(中央広場)の近くまで来た。
道路沿いの建物に目をやると、何かおかしい。
建物が斜めに傾いているのだった。
1軒挟んだ両隣の建物が、真ん中の建物に向かってかなり傾いているのがはっきりとわかる。
地面にのめり込んでいるのだ。
ピサの斜塔を意識した建築なのかと思ったら、
そうではなくて、地盤沈下でこうなったのだった。
実はメキシコシティは世界一地盤沈下の激しい街だ。
そう教えてくれたのは一緒にいたユミちゃん。
彼女曰く、日本でもNHKで特集が組まれたくらい深刻な問題らしい。
中学の社会科で日本の公害を勉強した。
その中で、我が故郷・新潟も地盤沈下が著しいと書かれていたが、
これは冬に道路に積もった雪を溶かすために水をまいているのだが、
その水が地下水なのだ。
そのため地盤沈下が進んでいるというのが原因だったような気がする。
雪国ならではの問題だ。
しかしメキシコシティは雪は降らないし、
地下水を汲み上げてるとは思えない乾燥気候だ。
それではなぜ地盤沈下が起こるのか?
かつてスペインがメキシコに上陸して 湖に浮かぶ水上都市・テノチティトランを見つけた。
それを埋め立ててできたのが、現在のメキシコシティである。
湖だった場所を埋め立てたのだから、当然地盤は悪い。
これが原因で地盤沈下が進行しているようだ。
他の建物でも傾いているものはある。
そういうのは古い建築物に多いようだ。
それなのに、傾いている建物にこれ以上沈下しないように補強工事をするわけでなし。
要はほったらかしなのだ。
メキシコ人って、 自分達の住んでいる足元が崩れようとしているって事実に
気づいてないんじゃないかなあと思う。
そのうち何十年後にはメキシコシティ全体が、ピサの斜塔になる日が来るかもしれない。
それはそれで観光の目玉として利用価値はあるかも。
建物が地軸に対して、てんでばらばらに傾いてたら不思議な光景だろうし。
2004/03/28
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